ZippyScore
ZippyScoreは、処理性能・携帯性・ディスプレイ・バッテリー・コスパ・接続性の6項目をもとに算出した独自評価です。
評価基準を見る
- パフォーマンス: 処理速度・GPU性能
- 持ち運び: 画面サイズ・重量
- ディスプレイ: パネル種別・アスペクト比・リフレッシュレート
- バッテリー: バッテリー駆動時間
- コスパ: スペックと価格のバランス
- 接続性: ポートの種類と数
各項目はスペックをもとに定量的に算出しています。そのうえで編集部が製品全体を通して総合的に評価し、加点・減点を行ったうえで最終スコアを決定しています。
良い点・気になる点
良い点
- 実測991gと1kgを切る軽さで、毎日の持ち運びでも負担になりにくい
- 第5世代SSDでリード12769MB/sと、大きなファイルの読み書きも一瞬
- USB-A・USB-C・HDMI・LANまで揃い、変換アダプタなしで社内の有線接続もできる
- 純正充電器が195gと軽く、プラグも折りたためてカバンに優しい
- 顔認証・指紋認証の両対応で、ロック解除が一瞬で済む
気になる点
- 高負荷時に41.5dBのキーンと高めのファン音が、数値以上に気になる
- 排気口が左側にあり、左手を置くと生温かい風が当たる
- タッチパッドのクリックは独立式で、パッドのどこでも押せるわけではない
スペック
| OS | Windows 11 Home |
|---|---|
| CPU | Intel Core Ultra 5 325 (PassMark: 21,039) Intel Core Ultra 7 356H (PassMark: 33,574) |
| メモリ | 16GB / 64GB |
| ストレージ | 256GB / 512GB / 2TB |
| ディスプレイ | 14 インチ IPS液晶 (非光沢) 1920x1200 (16:10) |
| 重量 | 0.95 kg |
| インターフェース | USB-C × 2 (Thunderbolt 4/40Gbps/PD/映像出力)、USB-A × 2 (5Gbps)、HDMI × 1、LAN (RJ-45) × 1、イヤホンジャック × 1 |
| NPU | - |
| 生体認証 | 指紋認証, 顔認証 |
| バッテリー | 最大 20 時間(容量:51 Wh) |
| カメラ | 約921万画素 |
| サイズ | 約 312.0 × 226.4 × 13.9 mm(幅×奥行×高さ) |
| Wi-Fi | Wi-Fi 7 |
| Bluetooth | Bluetooth 5.4 |
| Officeの有無 | - |
| カラー | Fine Black |
実機レビュー
それでは、VAIO SX14-Rの実機レビューを見ていきます。今回レビューで使用したのは、以下の構成です。
| 項目 | レビュー機の構成 |
|---|---|
| CPU | Intel Core Ultra 7 356H |
| メモリ | 16GB |
| ストレージ | 512GB SSD |
| ディスプレイ | 14型 IPS (1920x1200) |
| カラー | ディープエメラルド |
※販売時期や購入先によって構成が異なる場合があります。
デザイン
まずは全体のデザインから。今回お借りしたのはディープエメラルドというカラーなんですが、フラッグシップだけあって高級感が半端ないですね。後ろ側にあえて入った細いゴールドのラインが効いていて、長年VAIOを見てきた僕ですが、これはなかなかの所有欲を満たす仕上がりとなっています。
ゴールドが映えるディープエメラルドの天板
このゴールドのラインがフラッグシップらしさを演出!
カーボン素材で軽さを実現した裏側
質感の高い天板
厚みは極端に薄いわけではないんですが、特別分厚くもなく、素材のおかげで軽く持ち運びしやすい。ここはハイエンドらしいバランスですね。
持ち運びやすい程よい薄さ
裏面はネジ穴こそ多めですが、手触りがよくて安っぽさがない方です。プラスチックというよりカーボン素材で、この素材のおかげで本体がかなり軽くなっています。
手触りのよいカーボンの裏面
そしてカバーの開閉。これまでのVAIOは軽量ゆえに片手で天板を開けられないことが多かったんですが、こいつは絶妙な力加減のヒンジで、左手で本体を押さえなくても片手でスッと開けられます。地味ですが毎日効いてくるポイントです。しかも最大180度まで開くので、タッチディスプレイ構成にすればペンで直接書き込むような使い方もしやすそうですね。
片手でスッと開く絶妙なヒンジ
180度フラットに開く液晶。タッチ対応ならこれで手書きもいける。
持ち運びやすさ
次に持ち運びです。これがすごい。実測でなんと991gと、余裕で1kgを切っています。14インチで1kgを切るPCはあまりないので、この軽量化はかなり頑張ってますね。カバンにスッと入れてサッと取り出せて、すぐ使い始められます。14インチで991gという軽さは、特に会議が多いビジネスマンの方に相性が良いでしょう。
実測991gで1kgを切る軽さ
さらに感心したのが純正のACアダプター。実測195gとかなり軽い部類です。手の込んでない純正充電器だと300gくらいあったりするので、これは優秀✨。
実測195gの軽量な純正充電器
しかもACプラグが折りたためて収納できるので、カバンの中で他のものを傷つけにくい。まさに日本のおもてなしを感じる充電器ですね。
プラグが折りたためる気の利いた設計
片手で持ってもその軽量さから、取り回しは抜群に良し。1.4kgあるとずしっと来ますが、1kgを切ると本当に楽です。ノートを持ち歩く機会が多い人ほどこのサイズ感がしっくりきますね。
片手で楽々持てる軽量ボディ
ディスプレイ品質
ディスプレイを見ていきます。IPS液晶ですが、これがかなり発色がいいですね。IPSにもレベルがあって、たくさんのPCを見てきた中でも、これは上位の発色だと感じます。
IPSとは思えない発色の良さよ
視野角も広いので、正面以外の角度から見ても色がほとんど変わらないのは使い勝手がいいですね。
斜めからでも色が崩れない広視野角
アスペクト比は16:10。僕がこれまで使っていた16:9のVAIOと同じページを開くと、縦に表示できる領域が一目瞭然で違います。表示領域が多いとスクロール回数が減るので、資料を読む作業がラクですね。
縦に広い16:10で資料が見やすい
今回お借りしたのはアンチグレア液晶なので、映り込みも目立ちにくいです。蛍光灯の多いオフィスだと、僕はアンチグレアの方がおすすめですね。
グレア液晶だともっとくっきり映ります
キーボードの打ちやすさ
次にキーボードです。さすが国産PCだけあって、キー配列が美しい。グローバルメーカーだとどうしてもユニバーサルな配列で変な並びになりがちなんですが、VAIOはエンターキー周りのサイズ感まで整っていて気持ちいいです。
国産らしく整った美しいキー配列
しかも天板を開くとキーボードに少し傾斜がかかるので、その分打ちやすくなります。これもVAIOならではですね。
VAIOはこの傾斜がミソなんです
ただ打鍵感については、本体が軽い分軽いキータッチで、正直これは僕の好みではなかったです。僕は剛性感の高い筐体でパチパチ打ちたい派なのです。しかし軽いタイピングが好きな人には相性がいいと思います。
傾斜がついて打ちやすいキーボード
もちろんキーボードバックライトも付いているので、暗い場所での作業も問題なしです。
暗所でも安心のバックライト
タッチパッドの使いやすさ
タッチパッドもチェックします。これまでのVAIOはパッドが小さいことがあったんですが、ハイエンドだけあってかなり大型化しています。触り心地も滑りがよくて、使い勝手はとてもよかったですね。ただ、左クリック・右クリックが物理ボタンとして下に配置されているのは僕の好みではないやつです。最近はタッチパッド自体がクリックできる方式の方が多いのでそれに慣れてしまっているだけかもしれませんが。。。とはいえ左クリック右クリックが分かりやすいメリットはあるので、慣れている人にはこっちの方が合うかもしれません。
大型化して滑りのいいタッチパッド
ジェスチャー操作も快適です。最近はWindowsもMacのような使い勝手になっていますよね。
3本指ジェスチャーで開いているウィンドウを一覧で見れます
処理性能
CPUなどの処理性能をみていきましょう。PCMark 10 では9212という高いスコアが出ました。最新のIntel Core Ultra 300シリーズだけあって性能は高いです。普段の事務作業はもちろんサクサクで、動画編集や、最近だとAIエージェントを複数立ち上げても余裕ですね。
PCMark 10 で9212の高スコア
| 総合スコア | 評価感 | 実際の使い勝手(イメージ) |
|---|---|---|
| ~4,000 | 最低限 | Web閲覧や簡単な作業は可能。複数タスクやタブを多く開くと重さを感じやすい。 |
| 4,000~5,000 | 軽作業向け | 日常作業は可能だが、複数アプリの同時使用では待ち時間が出やすい。 |
| 5,000~6,500 | 快適(主流) | ほとんどの作業がストレスなくこなせる。仕事・学業・オンライン会議も安心して使える。 |
| 6,500~8,000 | 高性能 | 複数作業も余裕。軽い写真編集やプログラミングなどにも対応できる。 |
| 8,000~ | かなり高性能 このPC | 動画編集など重めの処理にも対応。長く使える性能で不満を感じにくい。 |
※PCMark 10は総合的な快適さを示す指標です。実際の体感はCPU・メモリ容量・SSD速度などによって変わる場合があります。
グラフィック性能も測りました。3DMark の Steel Nomad Light で1923。ノートPCとしてはかなり高いスコアなので、動画のエンコードなどでも生きてきそうですね。
3DMark Steel Nomad Light 1923
| スコア | 評価感 | 実際の使い勝手(イメージ) |
|---|---|---|
| ~400 | 最低限 | 3D性能はかなり控えめ。ゲーム用途にはあまり向きにくい。 |
| 400~900 | 軽い3D向け | 軽めのゲームや低負荷の3D処理なら対応可能。 |
| 900~1,500 | 普通(主流) | 内蔵GPUとしては標準的。軽〜中程度のゲームを設定次第で楽しめる。 |
| 1,500~2,200 | 高性能 このPC | 内蔵GPUとしてはかなり強め。ゲームや3D処理も快適にこなしやすい。 |
| 2,200~ | かなり高性能 | 軽量PCとしてはトップクラスの3D性能。余裕のある描画性能。 |
※3DMark Steel Nomad Lightは軽量PC・内蔵GPU向けの3D性能指標です。Time Spyとはスコアレンジが異なるため、直接比較はできません。
そして特筆すべきがストレージ速度です。これは今までノートPCで見たことのない数字で、リードが12769 MB/s。僕がいつも見ていたのは5000〜6000で「めちゃくちゃ速い」と思っていたので、その倍以上。第5世代SSDで読み書きが12769 MB/sと異次元の速さで、大きなファイルのやり取りも本当にストレスがないです。さすがハイエンドという感じですね。
第5世代SSDでリード12769MB/s。こんな数値は見たことない!爆速すぎる!
| スコア | 評価感 | 実際の使い勝手(イメージ) |
|---|---|---|
| ~600 MB/s | 最低限 | HDDよりは速いが、最近のSSDとしては控えめ。アプリ起動や読み込みはやや遅く感じることがある。 |
| 600~1,500 MB/s | 普通 | 日常用途では問題ないが、最新SSDと比べるとアプリ起動や読み込み速度はやや見劣りしやすい。 |
| 1,500~3,500 MB/s | 快適(主流) | アプリ起動やファイル読み込みがスムーズで、普段使いでは不満が出にくい。 |
| 3,500~5,500 MB/s | 高速 | 大きなデータの読み込みやアプリ起動もかなり快適。上位クラスのSSDらしい速さ。 |
| 5,500 MB/s~ | かなり高速 このPC | 高速なNVMe SSDらしい性能で、重いデータを扱う場面でも待ち時間を感じにくい。 |
※CrystalDiskMarkはストレージ(SSD)の速度を測る指標です。PC全体の性能ではなく、主にアプリ起動やファイル読み込みの速さに影響します。
バッテリー持ち
バッテリーもみていきます。容量自体は51Whとそこまで大きくはないんですが、駆動時間はアイドル時で20時間とされていて、1日しっかり持つタイプですね。
バッテリー評価:長め
VAIO独自の効率的なバッテリー制御で駆動時間を伸ばしている印象です。バッテリー時間は正直使い方次第なので「何時間持ちます」とは断言できませんが、1日中外で使っても安心感があります。しかもUSB-C充電に対応しているので、Ankerなどの小型充電器を持ち込めば荷物をさらに軽くできるのもうれしいですね。
効率的な制御で1日持つバッテリー
USB-C充電対応で荷物を減らせます。ただ本機種の充電器は軽量なのでその必要はないかな。
ファン音と発熱
気になるファン音と発熱もチェックします。アイドル時はほぼ無音で、僕が測っても20dB以下でした。
アイドル時はほぼ無音
一方、負荷をかけると41.5dBまで上がって、ちょっとキーンと高めのファン音がするので、正直ちょっとうるさいなと感じましたね。
負荷時は41.5dBでやや高音
| 騒音レベル | 評価感 | 体感イメージ |
|---|---|---|
| 30 dB未満 | ほぼ無音 アイドル時 | ファン音はほとんど聞こえない。図書館並みの静けさで、集中作業にも最適。 |
| 30〜35 dB | 静か | わずかに聞こえるが気にならないレベル。静かな部屋でも作業に集中できる。 |
| 35〜40 dB | やや聞こえる | 「回ってるな」と分かる程度。作業の邪魔になりにくく許容できるレベル。 |
| 40〜45 dB | うるさめ 負荷時 | 静かな環境では気になりやすい。ヘッドフォンを使いたくなる場面もある。 |
| 45〜50 dB | うるさい | 長時間使用するとストレスになりやすい。冷却優先の設計といえる。 |
| 50 dB〜 | かなりうるさい | 高負荷時に目立つ騒音レベル。ゲーミングPC的な冷却設計で性能重視。 |
あと排気口が左側にあるので、左手をキーボード横に置いて作業する人だと、生温かい空気が当たってきます。個人的には、排気口は本体後ろ側に持ってきてほしかったところです。
左側にある排気口。まぁ右側にないだけましかなと!
拡張性
端子まわりを見ていきます。これがすごく充実しています。USB-Aが2つ、USB-Cも2つ(映像出力・USB-C充電対応のThunderbolt 4)、HDMI、さらにLANポートまで備えています。標準でLANケーブルがそのまま挿せるので、変換アダプタなしで社内の有線接続ができるのはビジネス利用にうれしいポイントです。
充実した左側のポート
右側にも豊富な端子
そしてHDMIポートで実際に僕の27インチ4Kモニターにつないでみると、すぐ表示してくれました。
HDMIで外部モニターもすぐ表示
27インチ4Kモニター2枚につないでも、両方とも安定してきれいに表示してくれました。パワーもあってLANも挿せるので、外部モニターでデスクトップ化して使うのが個人的にはおすすめの使い方ですね。
このようなデスクトップスタイルで使うと作業公立爆上がりです😉
Webカメラの実用性
Webカメラの映りもチェックします。900万画素のカメラなので、解像度高くきれいに映してくれます。ただ、いつも撮っている環境からすると、ちょっと暗いかなという印象は受けました。
900万画素で高解像度な映り
そしてこのWebカメラにはプライバシーシャッターが付いているので、物理的にカメラを隠せます。ビデオ会議中に顔を映したくないときも、ソフトではなくハードでサッと隠せるのは安心ですね。
物理で隠せるプライバシーシャッター
セキュリティ機能
セキュリティは顔認証と指紋認証の両方に対応しています。好きな方でWindowsのロック解除が爆速でできるのが便利ですね。
一瞬でロック解除できる顔認証
マスクをしていても指紋認証で解除できますし、普段は顔認証でそのままサッと入れる。シーンに応じて使い分けられるのがいいです。
マスク時に便利な指紋認証
スピーカー音質
スピーカーも実際に映画を観てチェックしました。主観ですが10点中8点といったところ。特別に重低音が効いた豪華なスピーカーではないものの、音質自体は聞き取りやすくて、ビデオ通話なら全く問題ないレベルですね。
聞き取りやすい実用十分なスピーカー
総評
ハイエンド機ということで価格は若干高めですが、国産の安心感と購入後の無料サポートが付いてくるので、国産PCが欲しい人には本当にいい一台です。そもそも全体の質がいいので、価格としてはむしろ納得の部類。性能も高く、重量は1kg未満、外部ポートも充実、ディスプレイも見やすくて、正直ほとんど非の打ちどころがなかったですね。この価格だけの価値はあるPCと言えるでしょう。
僕としては、品質にこだわって長く使える一台を探しているビジネスマンにぴったりの一台だと思いました。
国産フラッグシップの所有欲を満たす一台!
価格
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